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介護の道で、ひとの役にたちたい。



コモンフルールのほど近くにある特別養護老人ホーム(社会福祉法人四恩学園)で、今年の4月から介護福祉士として働くベトナム出身のルオン・ティ・ホン・ガットさん(25歳)。ベトナムの短期大学で薬剤師になる勉強をし、卒業と同時に来日。日本語学校で2年学び、その後、介護福祉の専門学校に進み、国家資格の試験に一度で合格するという頑張り屋さんです。


ーー 専門学校に通いながら、こちらで2年間アルバイトをし、資格を取得して職員になられたのですが、仕事の内容は大きく変わりましたか。


ルオン はい、とても変わりました。いま2人の入所者の方の担当を任されています。


ーー 責任のある仕事を任されてどうですか?


ルオン 職員になっても変わらない仕事もありますが、しっかり文章を読んで書くとかアルバイトではできない仕事も多くあります。ただ、2年間ここで働いてきて、寮母さんや他の職員の方とも仲が良いので緊張することはありません。なので仕事に集中して頑張ることができます。


施設長 仕事内容はアルバイトの頃に比べると、大きく変わっています。パソコンでの記録、報告書の作成、申し送りも含め、彼女はとてもしっかりと仕事をしています。



ーー いま、お住まいはどうされているのですか?


ルオン 最近、賃貸物件に引っ越しました。


ーー 家を探すときは大変でしたか?


ルオン 外国人に貸してくれる物件は少ないです。ここがいいなと思って、施設長の名刺を持って行っても貸してもらえなかったりしました。いま暮らしているところは、不動産屋さんに頼み込んで大家さんと交渉してもらいました。


ーー 来年の春に60歳以上のシングル女性と外国人が一緒に暮らす、女性限定のシェアハウスをオープンさせるのですが、そういう共同で暮らすというスタイルはどう思いますか?


ルオン ベトナム人は他人と暮らすのは嫌じゃないと思います。私も一人はやはり寂しいですね。誰かと暮らすのが楽しいと思います。例えば、年配の方と一緒に暮らすと、自分が正しい言葉を学べたり、色々とお手伝いすることができます。大家族で暮らすのがあたりまえなので、違和感はないですね。


ーー そう言ってもらえると、嬉しいですね。


ルオン 私も8人家族です。ここでアルバイトしていたときも、一緒に泊まりたかったぐらいですから。



ーー そうなんですね、嬉しいですね。ところで、ルオンさんは将来はどんな目標を持たれているのですか。


ルオン 介護の仕事が上手にできるように、利用者さん達と楽しく過ごせるように、ここで頑張ります。以前はベトナムに帰って、介護の会社をつくりたいと考えていましたが、いまは日本で長く暮らし、両親をこちらに呼びたいです。


ーー 頼もしいですね!日本の高齢化社会をこれから支えてくれるのは、ルオン さんの様な外国人の方々だと思いますね。


施設長 はい、まさにそうなんです。正式に職員として採用したのは、四恩学園ではルオンさんが第一号です。あと彼女と同じ様に専門学校に通いながら、アルバイトで入ってもらっている学生が2人。結婚して日本国籍を持つフィリピンの方がいます。


5年間大阪で働けば返済が免除される、大阪府社会福祉協議会の介護福祉士等修学資金貸付制度は、留学生で本当に真面目に努力している人達にはぴったりな制度です。


一回で国家試験に通ったのは、クラスの留学生の中で一人というくらい、とくに彼女は努力家です。学ぶ姿勢、働く姿勢を見ていると、そのうち管理職も出てくるだろうなと思います。向学心があって、もっと世界が広がれば、うちのような小さなところは見捨てられるのではないかと心配になります。そうならないためにも、介護労働は賃金が全体的に上がらないと業界が大きくなりません。


ーー 本当にそうですね。日本人も外国人も関係なく、介護の仕事に携わる方々がリスペクトされる社会にならないと、高齢化が進む日本の社会を支えることはできませんね。今日は、貴重なお話をありがとうございました。

(おわり)

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