検索


【後編】プロジェクト概要~コンセプトが生まれた背景
前回の記事に続き、トークイベントで報告した「プロジェクトの概要」の後半をご紹介します。今回はシェアハウスのコンセプトが生まれた背景について書いています。ぜひご覧ください。 アイデアの種と広がる妄想 私たちのミッションは「60歳以上のおひとりさま」と「アジアからの外国人人材」が地域社会から孤立することなく、新たな暮らしを創っていくための場づくりです。 しかしいきなりこのような考え方にいたったわけではありません。 当初は75歳以上のいわゆる後期高齢者と外国人介護士のシェアハウスを想定していました。それは介護サービス付きの住宅ではなく、あくまでお年寄りと若者が支えあって暮らすシェアハウス(賃貸住宅)です。 対象年齢を60歳以上としたのは、サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)の対象年齢が60歳以上なのでそれに合わせたにすぎません。 そんなシェアハウスを作ろうと思ったそもそものきっかけは、2018年の大型台風があった、その数か月後のことです。地域包括支援センターのケアマネージャーさんからこんな相談がありました。 ある古いアパートが台風の被害を受けて新しく建


【前編】プロジェクト概要~これからの時代の新たなロールモデルをつくる
緊急事態宣言で延期となっていたトークイベント。2ヶ月ほど遅れて、3月21日に無事開催することができました。当日は雨にもかかわらずたくさんの方にご来場いただき、またオンライン配信では遠方からもご参加いただきました。今回はトークイベントで報告した「プロジェクトの概要」を2回に分けてご紹介します。 私たちのミッション 長居公園から徒歩6分ほどのところにある、昭和37年(1962)に建てられた木造2階建ての文化住宅。この空き家となったアパートを活用する方法はないかと相談を受けたことが、このプロジェクトのはじまりでした。 この文化住宅を「多文化住宅(シェアハウス)」として再生しようとプロジェクトチームがスタートしたのが、2019年の夏のこと。 今回のプロジェクトの目的は社会課題にもなっている空き家の利活用でもありますが、一番の目的はこのシェアハウスでこれからの時代の新たな暮らし方(ロールモデル)を創っていくこと。 コロナ禍のいま、リモートワークやオンライン配信など時代の変化を感じることも多いですが、人生100年という長寿化も人々の生き方や働き方を大きく変え